【辺境・近境】旅行記:有給を持たない社畜・祈と、春樹巡礼の旅(香川編)①
◆序章ーある日のオフィスにてー
上司「祈さん、最近働き詰めだねぇ。」
祈「(毎日何かしらの締切があるから仕方ない)ですね!」
上司「ところで、祈さんは勤続○年目だから、特別休暇を取ってね。」
祈「ト…トクベツキュウカ?」
上司「そう、勤続○年ごとに5営業日の休暇が付与されるよ。分割はできないよ。取得しないと怒られるから年度末までに取ってね。」←このとき2月末
祈「…はい!(ニッコリ」
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ということで、忘れていたわたしが完全に悪いのですが、急遽5営業日(=実質1週間)のお休みをいただくことに。
が、悲しい社畜であるわたしは休みをいただいても何をしていいか分からないので、ヒントを求めて手持ちの本をパラパラとめくります。
…これだ。
ということで、1泊2日で弾丸香川旅に行ってまいりましたので、そのレポです!
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◆旅のルールとか
<目的>
村上春樹先生の著「讃岐・超ディープうどん紀行」(収録は『辺境・近境』)に記載されている5つのうどん屋さんを全て回ること。回る順番は問わない。
<ルール>
①旅行中はGoogleマップ以外のWebブラウザ、アプリ、SNS等を一切使用しないこと
②できるだけ安価な旅にすること
▼今回お邪魔した5件は以下の通りです▼
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◆1章ー出発から1件目までー
ジェットスターさんの高松空港行きチケットが奇跡的に1枠空いていたので、朝7:50というなかなか早い便で高松へ。
さて、早速1つプチ誤算が生じます。
(成田や羽田みたいに)空港からは主要駅まで電車が通っているだろう、と思っていたのですが、そんなものはありませんでした。
シャトルバスが(おそらく頻繁に)出ているので、それを利用して高松駅まで行くのが最善手なのかなと思います。所要時間は40分くらい。
四国が舞台ということで、この子を連れてきておいてよかった。
さくらさん的な人との出会いも特にないまま、高松駅に到着。
ここからですが、まずはマップの左側(=香川の西側)から攻めていく作戦をとりました。右側にあるのが「久保うどん」さんだけだったので、そこは2日目に高松に帰りながら寄ればいいかな、と。
ということで予讃線(よさんせん)に乗り、1件目の「山下うどん」さんに向かいます。予讃線は無人駅ばっかりで、「正しい料金のきっぷを買ってね」というアナウンスが車内に響くほのぼの仕様。やろうと思えば楽勝で無賃乗車できてしまいそうですが、そういうことのない素敵な土地柄なのだろうと思います。
「讃岐府中」駅で下車。
本に書かれていた通り、綾川という川に沿ってひたすら河川敷を歩くこと15分、「山下うどん」さんを発見!
これやっているの?と思いましたが、営業中の旗が出ていたので勇気を持って店内へ。ちなみにやや分かりにくいですが画像右奥が入り口です。
ああ、感動!
本と同じく、ちゃんと入り口に「郵便局集配職員休息所」の札が!
←本では「休憩所」となっていましたが、「休息所」でした。看板変わったのかも。
店内はこちら。うーむ、これはディープ…。5件回り終えた今考えても、店内の雰囲気が一番ディープだったのはこのお店ではないかなと思います。
うどんは本によると1玉100円だったようですが、この時は250円。物価高騰。持ち帰りは変わらず1玉100円だそうなのでそっちのことかな?
わたしが入店したときには観光客と思しき女子大生5人くらいのグループがいましたが、その人たちが出て行った後は地元民の皆様だけ。お昼時(11時過ぎくらい)だったため、作業着やスーツを着たかたも多かったです。
お作法が分からずおろおろしていると、チャキチャキとやり手っぽい店員さんが優しく声をかけてくださいました。このお店ではまずうどんの種類を注文して、自分で好きにちくわやらコロッケやら追加トッピングを乗せて、おつゆをかけていただくようです。注文して30秒くらいでうどんの入った器を渡された時はびっくりしました。うどんの提供ってこんな早いの?香川県民の特殊能力?
わたしは香川県に訪れること自体初めてでしたので、初香川うどんは何も乗せずシンプルにいただきます。
食レポなんてできない上に味音痴なので、感想は「美味しい」としか言えないのですが、のんびりとした一種の非日常を味わうことができたと思います。うどんをゆがく大きな釜が出すほのかな香りと、何やら分からない機械の音と、「古いポーランド映画みたい」な温かい光の粒と…五感全体で、ゆっくり時間が流れている感じを体感できました。良い旅になりそう!
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ということで、長くなりましたので第一弾はここまで。
なるはやで続きを書くようにします!
ではでは次回の記事でお会いしましょう。
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▼番外編です。